アカミミガメが食べない?里親として迎えた直後の食欲不振への対処法
アカミミガメを里親として迎えた直後、「あれ?全然ごはんを食べてくれない…」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
実は、環境の変化に敏感なアカミミガメにとって、新しい暮らしに慣れるまでに時間がかかるのはよくあることです。この記事では、そんな“食欲がない”状態の理由と、すぐにできる対処法を丁寧にご紹介します。
なぜ?アカミミガメが食欲をなくす主な原因
① 新しい環境へのストレス
引き取られてすぐは、これまでと全く違う環境に置かれるため、強い緊張や警戒心を持ちやすくなります。食べないのは「怖い」「落ち着かない」という心のサインかもしれません。
② 水温が低い・日光不足
アカミミガメは変温動物。水温が20℃以下になると代謝が落ち、消化がうまくできなくなってしまいます。照明や紫外線(UVB)ライトが不足していると、皮膚病などの病気につながり、体調不良にもつながります。
③ 餌が気に入らない or 知らない餌
前の環境で与えられていた餌と違うと、見慣れずに警戒して口にしないこともあります。とくに市販のペレットに慣れていないカメには、自然の餌(乾燥エビや小魚など)から慣らしていく必要があります。
④ 体調不良や病気
口の中に白いできものがあったり、目ヤニ・うんちの異常が見られる場合は、獣医に相談が必要です。
今すぐできる!アカミミガメの食欲回復ステップ
ステップ①:環境を整える
- 水温は25~28℃をキープ
- 水槽用ヒーターを設置する
- 日光 or UVBライトを毎日8〜12時間照射
- 爬虫類用の照明を設置することで代謝を促進
- 静かな場所に水槽を置く
- 人通りが多い場所は避け、安心して過ごせる場所を選ぶ
ステップ②:餌の工夫をする
- 最初は乾燥エビやアカムシ(冷凍)など、においが強く本能的に食いつきやすい餌を選ぶ
- 市販のペレットはぬるま湯でふやかすと食べやすくなる
雑食性のアカミミガメですが、いつまでも拒食が続く場合は、茹でた白身魚・ミミズ・乾燥エビなどを与えて様子を見てください。
ステップ③:時間をかけて慣れさせる
新しい環境に慣れるまでに1〜2週間はかかることがあります。毎日少しずつ餌を与え、焦らず待つことが大切です。
それでも食べないときは?
以下のような症状がある場合は、できるだけ早く爬虫類対応の動物病院を受診してください。
- 1週間以上何も食べない
- 目ヤニ、下痢、うんちが出ない
- 口や甲羅に異常がある
- 呼吸が荒く、鼻水が出ている
まとめ
状況 | 対応策 |
---|---|
新しい環境に慣れていない | 静かな場所に水槽設置。無理に構わず見守る |
水温が低い | ヒーターで25〜28℃に保つ |
紫外線が足りない | UVBライトの導入 |
餌に興味を示さない | 活餌や乾燥エビで食欲刺激。ペレットはふやかす |
拒食が続く | 茹でた白身魚・ミミズなどを与えて様子を見る |
体調が悪そう | 爬虫類対応の獣医へ相談 |
おわりに
アカミミガメの「食べない」はよくある反応ですが、きちんと観察し、丁寧に環境を整えることで回復していくケースがほとんどです。
焦らず、あたたかく見守ってあげてください。あなたの手で、カメの暮らしが安心できるものになりますように。
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